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"Lean Startup Japan"の考え方とアプローチ

成果にコミットします

クライアント企業への弊社の基本的なアプローチとスタンスは、海外でから得られるリーン・スタートアップのノウハウをただ日本語ローカライズして紹介・導入支援するのではなく、もともと日本企業が確立した「リーン」のコンセプトを軸に、日本人および日本企業の特性や文化に適合した、オリジナルプロセスの開発支援へのフォーカスです。流行しているメソッドを追いかけるのではなく、実際に成果につながり、継続的に成長するプロセスを、お客様と一緒に「開発」することが大切だと考えているのです。

アジャイル開発、デザイン思考といったイノベーションへのアプローチに共通するのは、同じ目標に向かって進む「立場の異なるメンバー」が、その立場を超えた共感やベクトルを見出すことで成果へとつなげることです。これと同様に、新規事業開発やイノベーション創造においても、弊社が一方的に知識を提供するだけでなく、クライアント企業と一緒になって、マーケットにつながる道をともに築いていきます。本来、プロセスアプローチを得意とする日本企業のアドバンテージは、こうしたスタンスから生まれてくるのです。

弊社には豊富な知識と経験(成功も失敗も)から得られた多くの学びがあります。
貴社には圧倒的な価値で顧客を満足させるという情熱があるはずです。

この2つを掛け合わせることこそが、貴社独自のリーン・スタートアップ・プロセスを産み出す秘訣なのです。

今日に至るヒストリー

リーン・スタートアップの普及を支えた誇り

"Lean Startup Japan"の活動は2010年に開設した個人ブログから始まりました。
2000年代後半の起業を取り巻く環境は、それ以前の1990年代、2000年代前半まで主流だった「アイディアや計画重視の起業プロセス」から、オープンソースソフトウェア(OSS)の普及やスマートフォンの登場などによる大きなIT環境の変化によって、世界的にアジャイル開発手法を駆使した反復的なサービス・事業開発手法に移行しつつある転換期を迎えていました。

当時、プロジェクトマネジメント(PMP)やIT設備投資(ITIL)、さらには国際標準規格(ISO)などのプロセス・コンサルタントに従事していた私は、自分自身の過去の起業経験から、起業の成否は、アイディアの良し悪しよりも、その立ち上げ方に大きく依存しているのではないかと感じていました。インターネット上では、同じようなアイディアを持った複数のサービスが始まっても、やがて勝者と敗者に別れます。また、システム開発プロジェクトにおいても、困難で複雑な要件でも成功までたどり着けるプロジェクトチームもあれば、適切なプロジェクトマネジメントさえ行われれば成功できるプロジェクトでも、進め方次第でいわゆる「炎上」するといった場面を幾度となく目にしてきたからです。

プロセスコンサルタントとして、起業やITプロジェクトといった、一般的にも成功率が低い取り組みにおいて、成功率を飛躍的に向上させるためにはどうしたら良いのかを長年に渡って研究を続けた結果、当時、定着の兆しを見せ始めたアジャイル開発手法を実践した経験と、2010年春にふとした機会に出会ったある一冊の書籍(「アントレプレナーの教科書」スティーブ・ブランク著)をきっかけに、エリック・リース氏が個人運営していたブログサイト("Startup Lessons Learned")の存在を知るに至ります。そこには、私がなんとなく頭に思い描いていた、当時のIT環境にマッチした事業開発プロセス(OSSを駆使してアイディアが固まり切る前から反復的にビジネス開発する)が、すでにシリコンバレーでは数多くのスタートアップで実践され、そのやり方によって成功を収めたエリック氏によって「リーン・スタートアップ」と名付けられていた事を発見したのです。
その日から、ネット上でリーン・スタートアップに関する情報を片っ端から検索する日々が始まりました。2008年にエリック氏によって名付けられたこの概念はいったいどのようなものなのか、どんな事例があるのか、そして、「リーン」という、明らかに日本のトヨタ生産方式やエドワード・デミングのPDCAアプローチを冠した命名には、どのような経験から至ったのかを徹底的に調べたのです。

その結果わかったのは、エリック・リース氏も、かつての常識「斬新なアイディアこそ成功する」が、自分自身の失敗経験によって「迷信」であることを確信したということ、そして、それを覆すには、自分のエンジニアとしての経験から、アジャイルのような反復的な進め方が必要だということに、2000年代の半ばには気づいていたというのです。インターネットの普及以降、ITを駆使した新しいビジネスの開発には、すでに日本はアメリカの後塵を拝する状態になっていました。携帯電話はガラパゴス化し、検索エンジン市場でも1バイトの国が作ったアルゴリズムに勝てず、EC市場は配送料という高い壁に阻まれたまま。このままではIT関連の日本市場は、やがてApple、Google、Amazonに駆逐されるという兆候は、今から10年以上も前にすでに現れていたのです。

そして何よりも危機感を覚えたのが、リーン・スタートアップに関する日本語の情報がまったく存在せず、得られる情報は英語のみという状況でした。リーン・スタートアップの実践どころか、その存在すら認識している日本人は誰もいないのではないかという強い危惧を感じ、ここから、リーン・スタートアップに関する情報を自分なりに発信することを決意します。そして、リーン・スタートアップの存在を知ってから半年後の2010年11月に、"Lean Startup Japan"ブログはスタートし今日に至るのです。

会社名:合同会社リーンスタートアップジャパン

住所:東京都港区西麻布4−18−20

業種:新規事業開発支援、コンサルティング、地方創生支援 等

代表者名:代表社員 和波俊久